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机のライトとノートパソコンの前に座り、ひとりで勉強する中学生くらいの子の後ろ姿。集団塾をやめたあと家で勉強に向かう場面のイメージ 🏫 園・学校生活
園・学校生活 公開: 2026年10月4日

集団塾に行けない・やめた発達障害の中学生|勉強の遅れを取り戻す3つの道

この記事の目次
  1. 発達障害の中学生が集団塾に行けない3つの理由
  2. 勉強の遅れを取り戻す3つの道
  3. 道1:通級による指導で「学び方」を整える
  4. 道2:学校の補習・放課後の学習支援
  5. 道3:1対1の個別指導で、つまずいた所までさかのぼる
  6. 中3の秋からでも間に合う道|受験までの組み立て
  7. まとめ

塾の前まで送っていったのに、車から降りてこない。やっと通い始めた集団塾の宿題が、手つかずのまま机に積まれていく。「もう行きたくない」と言われて退塾の電話をかけたあと、カレンダーの入試の日付ばかり目に入る。

焦る気持ちは当然です。でも最初にお伝えしたいのは、集団塾が合わなかったことと、勉強ができないことは別の話だということです。集団の速さや刺激が合わない子は、学び方を変えると力を出しやすくなります。

この記事では、集団塾が合わない理由の見分け方、無料で使える学校の道、1対1の個別指導という道、そして中3の秋からでも間に合う組み立てを順にまとめます。

発達障害の中学生が集団塾に行けない3つの理由

集団塾がつらくなる理由は、大きく分けて3つです。刺激の多さ、授業の速さ、質問のしにくさ。 どれが当てはまるかで、次に選ぶ場所が変わります。

集団塾は、学校よりも短い時間で多くの内容を進めます。教室には他校の子も多く、知らない人の声や気配も増えます。注意がそれやすい子や、音や人の多さに疲れやすい子には、学校以上に負担が大きい場所になることがあります。

家で見えている様子本人の中で起きていそうなこと次に合いやすい形
帰ってくるとぐったりして何もできない教室の音や人の多さで疲れ切っている少人数か1対1、自宅に近い場所
「何を言っているか分からない」と言う授業の速さについていけず、途中で置いていかれている分かるところまで戻れる個別の学び
分からないまま黙って座っている手を挙げて質問するのが苦手その場で聞ける距離に大人がいる形
宿題の量に圧倒されて手をつけない量や手順の見通しが立たない課題を小分けにしてくれる場所

宿題の量や手順でつまずいている場合は、宿題ができない中学生への家庭での手立てもあわせて読んでみてください。

勉強の遅れを取り戻す3つの道

道は3つあります。通級で学び方を整える、学校の補習で教科を補う、1対1の個別指導でさかのぼる。 1つに絞る必要はなく、組み合わせて使えます。

🏫 通級による指導

  • 学校の制度で無料
  • 学びにくさそのものに向き合う
  • 教科の補習が目的ではない

📚 学校の補習・放課後学習

  • 無料で使えることが多い
  • 教科の遅れを補える
  • 少人数でも集団になることがある

👤 1対1の個別指導

  • 費用がかかる
  • 本人のペースで戻って進める
  • その場で質問できる

道1:通級による指導で「学び方」を整える

通級による指導は、ふだんは通常の学級で学びながら、週に数時間だけ別の教室で、障害に応じた指導を受ける仕組みです。中学校でも受けられます。

文部科学省の手引では、対象に自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害などが含まれています。授業時間は年間35〜280単位時間が標準で、週に直すと1〜8時間ほどです。学校によっては校内に教室がなく、他の学校へ通う形になることもあります。

通級で取り組むのは、聞き取りや読み書きの工夫、気持ちの整え方などです。教科の点数を直接上げる場ではありませんが、学びにくさが軽くなると授業が受けやすくなります。申し込み方は通級指導教室とは?にまとめています。

道2:学校の補習・放課後の学習支援

教科の遅れには、まず学校の中にある無料の道を確かめます。放課後の補習、テスト前の質問教室、地域の学習支援の3つです。

放課後の補習や質問教室は、学校ごとに名前も中身も違います。「放課後に勉強を見てもらえる場はありますか」と担任に聞くのがいちばん早い方法です。

自治体によっては、地域の大人や大学生が勉強を見てくれる「地域未来塾」もあります。千葉県は、学習が遅れがちな中高生などを対象に、原則無料で放課後などに行う学習支援だと案内しています。あるかどうかは自治体ごとに違うので、学校か教育委員会に問い合わせてみてください。

授業そのものの受けにくさには、合理的配慮も使えます。合理的配慮とは、学ぶうえでの壁を減らすために、学校が一人ひとりに合わせて行う調整のことです。板書やテスト時間の配慮は板書が写せない中学生で詳しく扱っています。

道3:1対1の個別指導で、つまずいた所までさかのぼる

学校の補習も集団になると落ち着かない子や、どこから分からないのか本人にも見えない子には、1対1の形が合うことがあります。大人がすぐ隣にいるので、手を挙げなくても質問できます。

方眼ノートの計算を、大人がペンで指しながら生徒と1対1で確かめている様子を真上から写した写真

1対1の良さは、学年にとらわれずに戻れることです。中2の数学が分からない原因が小学校の分数にあるなら、そこまで戻ってやり直せます。集団の授業ではできない進め方です。

選ぶときは、発達障害のある子を教えた経験があるか、教室の環境を見学できるか、料金がはっきりしているかを確かめます。不登校・中退・発達障害などで勉強に困っている人に向けた、完全1対1の個別指導塾もあります。校舎(関東・東海・関西)とオンラインから選べ、料金は公式サイトか相談の場で確かめられます。入会前の相談は無料です:発達障害で勉強に困難がある人の受験合格を「完全1対1個別指導」で徹底サポート!【キズキ共育塾】

中3の秋からでも間に合う道|受験までの組み立て

10月のいまから受験までは、およそ4〜5か月あります。全部を取り戻そうとせず、点につながる所に絞るのが中3の秋の組み立て方です。

1
志望校の入試科目と配点を確かめるどの教科で何点取ればいいかが分かると、やることが絞れます。
2
受検上の配慮を担任に相談する別室や時間延長などの申請は、出願より前に締め切りが来ることが多いので先に動きます。
3
得点しやすい単元を1つずつ固める計算や漢字、基本問題など、短い時間で点になる所から積み上げます。
4
過去問で時間配分を練習する本番と同じ時間で1回解き、どこで止まるかを確かめます。

文部科学省の参考資料でも、高校入試での別室受験や試験時間の延長などの配慮の例が示されています。申請の流れは都道府県ごとに違うので、高校受験で頼める配慮で確かめてください。

中1・中2なら、時間に余裕があります。まず通級や学校の補習を試し、それでも遅れが広がるなら個別指導を足す、という順番で十分です。受験の学年を待たずに、分かる所まで戻っておくと中3が楽になります。

💡 集団塾をやめたのは、遠回りではありません

合わない場所に通い続けるより、合う形を早く見つけたほうが勉強は進みます。中3の秋からでも、点につながる所に絞れば道はあります。

まとめ

  • 集団塾が合わない理由は、刺激の多さ・授業の速さ・質問のしにくさの3つに分けて考える
  • 通級による指導は無料で、学びにくさそのものに向き合う場
  • 教科の遅れは、学校の補習や地域の学習支援など無料の道から確かめる
  • どこから分からないのか見えないときは、1対1でさかのぼる形が合うことがある
  • 中3の秋からは、入試科目と配慮の相談を先に済ませ、点になる所に絞る

今夜はここまでで大丈夫です。明日、担任の先生に「放課後に勉強を見てもらえる場はありますか」と一言だけ聞いてみてください。

よくある質問

集団塾をやめたら、高校受験に不利になりますか?

塾に通っているかどうかで、入試の扱いが変わることはありません。大切なのは、本人が分かるところまで戻って積み上げられる場所があるかどうかです。学校の補習や家庭学習、個別指導など、本人に合う形を選び直せば十分に立て直せます。

本人が「塾はもう嫌」と言っています。無理に行かせたほうがいいですか?

無理に戻すより、何が嫌だったのかを先に聞いてみてください。教室の音や人の多さ、授業の速さ、質問しにくさなど、理由によって合う形が変わります。理由が分かれば、同じ「勉強の場」でも別の選び方ができます。

通級による指導で、教科の勉強を教えてもらえますか?

通級は障害による学びにくさや生活のしにくさを和らげるための指導で、教科の補習そのものが目的ではありません。ただ、聞き取りや読み書き、気持ちの整え方などを練習することで、授業の受けやすさにつながることがあります。教科の遅れには、学校の補習や個別指導を組み合わせて考えます。

中3の秋からでも、高校入試の配慮は申請できますか?

高校入試の配慮は、都道府県ごとに決められた時期に中学校を通して申請するのが一般的です。締め切りは出願より前に来ることが多いので、気になったらすぐ担任に「受検上の配慮を相談したい」と伝えてください。中学校でふだん受けている配慮があると、申請の材料になります。

参考・出典

本記事は公的機関等の公開情報をもとに作成した一般的な情報提供であり、医学的な診断・助言に代わるものではありません。 制度の内容はお住まいの自治体や時期によって異なる場合があります。最新の情報は各公式窓口でご確認ください。