日本の住宅街にある「通学路」の標識と静かな道。来年の春に子どもが歩く道を思いながら就学相談の時期を確かめたい 🏫 園・学校生活
園・学校生活 公開: 2026年8月3日

就学相談はいつから?年中の秋から入学までの1年間の流れを月別に解説

この記事の目次
  1. 就学相談はいつから?1年間の流れを月別に見る
  2. 【8月に読んでいる年長さんの家庭へ】受付が終わっていても入口はある
  3. 年中の秋〜年長の春:案内が出て、申し込みが始まる
  4. 年長の夏〜秋:面談・発達検査・学校見学が重なる
  5. 秋から冬:就学時健康診断から就学通知まで
  6. 日程は自治体でここまで違う。自分の街の予定を確かめる方法
  7. まとめ

園の先生から就学相談の話が出たけれど、うちには案内が届いていない。同じクラスのお母さんは「もう申し込んだ」と言っていた。自治体のサイトを開いても、去年の日程しか見つからない——。夜になってスマホで検索していると、自分だけ乗り遅れたような気持ちになります。結論から言うと、就学相談は多くの自治体で年長の4〜7月ごろに受付が始まり、夏から秋に面談と発達検査、10〜11月に就学時健康診断、1月末までに就学先の通知、という1年がかりの流れで進みます。 この記事では、いつ何が起きるのかを月別に並べたうえで、いま年長さんで受付期間を過ぎてしまった方がどこへ連絡すればよいかまで案内します。

就学相談はいつから?1年間の流れを月別に見る

先に全体の地図を置きます。次の表は、多くの自治体で見られる大まかな時期です。

時期主に起きること保護者がすること
年中の秋〜冬(10〜2月ごろ)翌年度の就学相談の案内が教育委員会のサイトに出始めるページを一度見て、去年の日程を確かめる
年長の4〜6月ごろ就学相談の説明会・受付開始申し込む(電話・窓口・Webなど)
年長の6〜9月ごろ保護者面談、発達検査、園への聞き取り資料と困りごとのメモを用意する
年長の夏〜秋学校見学・体験子どもと一緒に見学し、様子を記録する
年長の10〜11月ごろ就学時健康診断届いた通知にそって受ける
年長の11〜12月ごろ教育支援委員会の判定と結果の説明説明を聞き、意向を返答する
年長の1月末まで就学通知(入学する学校の連絡)が届く受け取り、入学の準備に入る
年長の1〜2月ごろ入学説明会・学校への引き継ぎ必要な配慮を学校に伝える

「1年前から始まるなんて聞いていなかった」と驚く時期がまさにここです。ただ、1年かけて進むということは、途中の月にも入口があるということでもあります。

💡 いま何月でも大丈夫です

就学相談は1回の面談で決まるものではなく、春の申し込みから翌年1月の通知まで、いくつもの段階を踏んで進みます。段階が多いということは、途中から合流できる場所もそれだけ多いということです。

【8月に読んでいる年長さんの家庭へ】受付が終わっていても入口はある

いまが夏で、お子さんが年長さんという方は、ここから読んでください。一般の申し込み期間を過ぎていても、そこで終わりではありません。

理由は3つあります。第一に、締切そのものが自治体でまったく違います。 練馬区は2026年の案内で、一般の申し込みは7月31日で受け付けを終えたと知らせています。一方で品川区は、新1年生の受付期間を3月下旬から10月9日までと案内しています。7月末で締め切る自治体もあれば、秋まで開いている自治体もあるわけです。

第二に、相談したい学びの場によって締切が分かれている自治体があります。 足立区では、特別支援学級・特別支援学校の申し込みは7月31日必着、通級指導学級などは10月30日必着と、期限を分けて案内しています。「もう締め切った」と書かれていたのが別の区分の締切だった、ということも起こります。

第三に、秋の就学時健康診断のあとに入れる枠を用意している自治体があります。 練馬区は、就学時健康診断で学校から就学相談を勧められた方については12月2日まで受け付けると案内しています。秋の健診は、遅れて動き始めた家庭にとって現実的な合流地点になります。

だからこそ、いまやることは1つだけです。

1
市区町村の教育委員会に電話する「就学相談担当」「特別支援教育担当」などの名前で窓口が置かれています。
2
年長であることと、園で困っている場面を伝える診断や検査結果がなくても相談できます。園から言われていることをそのまま話せば大丈夫です。
3
残っている枠と今後の日程を聞く随時受付・二次受付・健診後の受付など、まだ入れる道があるかをその場で確認します。

電話の前に完璧な説明を準備する必要はありません。「年長の子のことで相談したいのですが、申し込み期間を過ぎてしまいました」の一言で、担当者は状況を聞き取ってくれます。

年中の秋〜年長の春:案内が出て、申し込みが始まる

この時期にあるのは、翌年度の案内の公開と、説明会、そして申し込みです。

多くの自治体は、年中の秋から冬にかけて翌年度の就学相談のページを更新し、春に説明会と受付を始めます。申し込み方法は自治体で分かれていて、品川区のようにWebで受け付けるところもあれば、練馬区のように電話で受け付けるところもあります。

白い椅子が整然と並ぶ明るい会場。就学相談の説明会は春から初夏にかけて開かれることが多い

説明会は「参加したら支援学級に決まってしまう」ような場ではなく、その自治体にどんな学びの場があり、どんな日程で進むのかを聞く場です。迷っている段階で参加して構いません。

年中のうちにできることは、実はとても少なくて済みます。住んでいる自治体のページをブックマークしておくことと、園で気になる場面を日付つきでメモに残しておくこと。この2つだけで、年長になってからの面談がずいぶん楽になります。

年長の夏〜秋:面談・発達検査・学校見学が重なる

申し込みのあとに始まるのが、情報を集める段階です。保護者面談、子どもの行動観察、発達検査、園への聞き取り、そして学校見学が、夏から秋にかけて順に組まれていきます。

足立区は、申し込みから結果が出るまでに2〜3か月かかると案内しています。夏の終わりに申し込んだ場合、面談が9月、検査が10月、結果の説明が冬、というように後ろにずれていく形になります。日程が詰まって見えても、手続きとしては想定内の進み方です。

それぞれの中身は、別の記事で詳しく扱っています。

学校見学は、夏休み中や秋に日程が組まれることが多く、申し込み制の自治体もあります。この時期に見ておくと、冬の判定の説明を受けたときに「その学級の様子を知っている状態」で話ができます。

秋から冬:就学時健康診断から就学通知まで

後半の日程は、前半とくらべて自治体差が小さくなります。国のルールで期限が決まっているからです。

文部科学省の示す仕組みでは、市町村の教育委員会が10月31日までに学齢簿を作り、11月30日までに就学時の健康診断を行い、1月31日までに入学の期日と通う学校が保護者に通知される、という期限が定められています。実際、さいたま市は9月上旬に就学時健康診断の書類を発送し、10月中旬から11月中旬に健診を実施、1月下旬に入学通知書を発送すると案内しています。品川区も、就学指定通知書は12月末から1月末に発送すると知らせています。

✅ 秋から冬に届く3つの連絡

  • 就学時健康診断の案内(9〜10月ごろ)——入学予定の全員に届きます
  • 就学相談の結果の説明(11〜12月ごろ)——面談や電話で伝えられ、家庭の意向を返答します
  • 就学通知・就学指定通知書(12月末〜1月末)——入学する学校が確定して届きます

結果の説明を受けたあと、希望と違う内容だった場合にどう動けるかは就学相談で希望が通らないときの動き方にまとめました。判定は最終決定ではなく、話し合いの席は残されています。

そして1〜2月には入学説明会が開かれます。ここは学校に配慮をお願いする最初の機会でもあるので、就学相談で共有した内容を担任に引き継いでもらえるよう、あらためて伝えておくと安心です。

日程は自治体でここまで違う。自分の街の予定を確かめる方法

ここまで挙げた月は「多くの自治体でこの時期」という目安です。締切も、申し込み方法も、検査の実施場所も、住んでいる市区町村で変わります。最終的にあてになるのは、自分の街の日程だけです。

確かめ方は3つあります。

  1. 教育委員会のサイトで「就学相談」と検索する。年度が古いページが上に出ることがあるので、公開年度を必ず確かめる
  2. 電話で「今年度の就学相談の日程表はありますか」と聞く。PDFの一覧を用意している自治体が多くあります
  3. 園の先生に、同じ園から今年就学相談を受けた家庭の進み方を聞く。実際の時期感がいちばんつかめます

去年の案内しか見つからない時期でも、去年の日程は今年の予測にそのまま使えます。「去年は6月に説明会だったから、今年もその頃かな」と当たりをつけて、その少し前に電話を入れれば十分間に合います。

まとめ

  • 就学相談は、多くの自治体で年長の4〜7月ごろに受付が始まり、翌年1月末の就学通知まで1年がかりで進む
  • 前半(案内・申し込み・面談)は自治体差が大きく、後半(健診・通知)は国の期限があるため時期がそろいやすい
  • 申し込み期間を過ぎていても、締切が学びの場ごとに分かれていたり、健診後の受付枠があったりする
  • 年中のうちにやることは、教育委員会のページの確認と、園での様子のメモの2つで足りる
  • 判定の説明は11〜12月ごろ。希望と違っても、そこから話し合いを続けられる

今夜はここまでで大丈夫です。明日、住んでいる市区町村の名前と「就学相談」で検索して、教育委員会のページを1つ開いてみてください。日程が見つからなければ、そのページに載っている電話番号を控えるところまでで十分です。

よくある質問

就学相談はいつから動き始めればいいですか?

多くの自治体では年長の4〜7月ごろに受付が始まります。年中の秋から冬にかけて教育委員会のサイトに翌年度の案内が出ることが多いので、年中の間に一度ページを見ておくと、受付開始のタイミングを逃しにくくなります。

就学相談の申し込み期間を過ぎてしまいました。もう間に合いませんか?

まず市区町村の教育委員会の就学相談担当に電話してください。相談したい学びの場によって締切が違う自治体や、就学時健康診断のあとに勧められた方の受付枠を別に設けている自治体があります。締切の扱いは自治体ごとに違うため、ページの記載だけで判断せず直接確認するのが確実です。

申し込んでから結果が出るまでどのくらいかかりますか?

面談・発達検査・行動観察などを重ねるため、申し込みから結果までに2〜3か月かかると案内している自治体があります。夏の終わりに申し込んだ場合は冬にかけて手続きが進む形になります。

就学時健康診断と就学相談は同じものですか?

別のものです。就学時健康診断は入学予定の全員が対象で、法律にもとづき秋に実施されます。就学相談は希望した家庭が申し込む個別の相談で、面談や発達検査を通して学びの場を一緒に考えます。健診での様子をきっかけに就学相談を勧められることもあります。

年中のうちにできる準備はありますか?

特別な準備は必要ありません。住んでいる自治体の教育委員会のページをブックマークしておくこと、園で気になる場面を日付つきでメモに残しておくことの2つで十分です。どちらも年長になってからの面談でそのまま役に立ちます。

参考・出典

本記事は公的機関等の公開情報をもとに作成した一般的な情報提供であり、医学的な診断・助言に代わるものではありません。 制度の内容はお住まいの自治体や時期によって異なる場合があります。最新の情報は各公式窓口でご確認ください。