🏫 園・学校生活 通信制高校の面接で聞かれること・作文の書き方|発達障害・不登校の子の準備
この記事の目次
子どもに「面接で何を話すの?」と聞いても、「わかんない」で会話が終わってしまう。作文の練習をさせようとしたら、原稿用紙を前に1行も書けずに固まった。自分も同席するのか、親は何を聞かれるのか、それすらわからないまま、もう布団の中でスマホを開いている。
ここまで調べているのは、子どもが当日なるべく困らないようにしたいからです。面接も作文も、準備することを絞れば、今夜からでも手をつけられます。
結論から言うと、面接の準備は、志望理由・中学校での過ごし方・高校でやりたいことの3つを、自分の言葉で話せるようにしておけば土台ができます。作文は「型」を1つ決めておけば、短くても書き切れます。この記事では、文部科学省の全国調査とN高等学校(N高)の公式情報をもとに、面接と作文の準備、親の同席、配慮の頼み方、面接が明日に迫ったときの直前チェックを順に整理します。
通信制高校の面接・作文はどのくらいある?選考方法の全体像
まず、どの学校にも面接や作文があるわけではありません。選考の方法は学校ごとに募集要項で決まっていて、面接がある学校が多数派です。
文部科学省が2025年度に通信制高校323校を調べた結果では、面接を行う学校が296校、小論文または作文が154校、調査書などの書類による選考が230校、学力検査が91校でした。1校で複数の方法を組み合わせている学校も含みます。つまり、面接はほぼ前提として準備し、作文は志望校に「ある」とわかったら準備する、という順番で十分です。
N高のように、同じ学校でもコースで選考の形が変わる例もあります。公式の入学案内によると、ネットコースは書類選考で、必要に応じて面接を行います。週5・週3・週1+コースのリアルキャンパスは、筆記試験と面接があります。作文の試験はなくても、Web出願で志望動機と卒業後の目標を入力する欄があるので、次の作文の型はそのまま使えます。違いの全体はN高のネットコースと通学コースの違いで整理しています。面接や作文の有無は、学校ごとに募集要項で確かめるのが確実なので、候補の資料を先に手元に揃えておくと見比べが早くなります。たとえば【N高等学校】
は資料請求で募集要項が届きます。
面接で聞かれること:よく聞かれる質問の例と答え方のヒント
質問の中身は学校ごとに違い、N高のリアルキャンパスも「面接内容は試験時に伝える」としています。そのうえで、一般的によく聞かれる質問の例を、答え方のヒントと一緒に並べます。
| よく聞かれる質問の例 | 答え方のヒント |
|---|---|
| この学校を選んだ理由は? | 「自分のペースで勉強できるから」など1つで十分。資料や見学で見たことを1つ添える |
| 中学校ではどう過ごしていましたか? | 行けなかった時期があれば短く事実だけ。今している勉強や好きなことにつなげる |
| 高校でやりたいことは? | 「高卒資格を取りたい」「プログラミングを学びたい」など、具体的な1語があれば伝わる |
| 得意なこと・好きなことは? | ゲーム・絵・料理など何でもよい。どんなところが好きかを1文足す |
| 将来の夢・卒業後の目標は? | 決まっていなければ「高校の間に探したい」で答えになる |
| 通学やレポートは続けられそう? | 生活リズムの工夫や、家族のサポートがあることを伝える |
答えは丸暗記させず、話したいことの「単語メモ」だけを親子で作るのがおすすめです。言葉が出にくい子は、文章を覚えると1語飛んだだけで止まってしまうことがあります。キーワードが頭にあれば、言い方が変わっても答えられます。
不登校の理由を聞かれるのが一番心配、という家庭は多いはずです。細かい事情まで話す必要はなく、「行けない時期があって、今はこうしています」と今の話につなげれば、答えとして成り立ちます。

作文が書けないときは「型」を1つ決める
作文が止まる子の多くは、何を書くかよりどこから書き始めるかで固まっています。書き出しの型を1つ決めておくと、白い紙を前にしても手が動きやすくなります。
テーマの例としては、高校で頑張りたいこと、将来の夢、中学校生活のふり返りなどがあります。どのテーマでも使える4段の型は次のとおりです。
- 結論:高校で頑張りたいことは〇〇です。
- きっかけ:そう思ったのは、〇〇があったからです。
- 具体的にやること:高校では〇〇をして、〇〇を続けたいです。
- しめ:卒業するときには〇〇になっていたいです。
1段2〜3文で、全体で8〜12文あれば400字前後になります。きっかけに不登校の時期を書いても構いませんが、書きたくなければ、好きなことや家で続けてきたことをきっかけにしても作文として成り立ちます。
練習は、1回目は親が聞き取って書き、2回目に子どもが自分で写す、くらいの軽さで大丈夫です。手で書くのがつらい特性がある場合は、パソコンでの作成や時間の延長を頼めるかを、出願前に学校へ聞いてください。
親の同席と、親が聞かれること
親が面接に同席するか、本人だけかは学校ごとに違います。N高の入学試験のページには、保護者の同席についての記載はありません。保護者面接がある学校もあるので、募集要項か個別相談で確かめてください。
親が聞かれる質問の例としては、家庭での様子、学校を選んだ理由、入学後にどう支えるか、などがあります。親が話しすぎると子どもの言葉が出にくくなるので、子どもへの質問には口を挟まず、聞かれたことだけに答える、と決めておくと落ち着いて臨めます。服装は、親も清潔感のある落ち着いた服であれば十分です。
面接で発達障害を伝える?配慮を頼むときの考え方
特性を学校に伝えるかどうか、どこまで伝えるかは家庭で決めてよいことです。伝えると不利になる、伝えないといけない、とどちらかに決まっているわけではありません。
配慮を頼みたいときは、面接の場で話すより、出願前の個別相談や問い合わせで先に伝えるほうが準備してもらいやすくなります。発達障害ナビポータルは、私立の学校を受けるときは直接その学校へ問い合わせるよう案内しています。
文部科学省がまとめた公立高校の入試の資料には、面接での話し方の配慮が370件、集団面接から個人面接への変更や筆談などの面接方法の変更が293件ありました。順番を最初にして待ち時間をなくした例や、回答を急がせないよう面接担当者で共有した例も載っています。私立の通信制は学校に直接相談する形になるので、「面接で配慮を相談できますか」と一言聞いてみてください。申請の流れ全体は高校受験で頼める配慮にまとめています。
💡 うまく話せなくても大丈夫です
答えは丸暗記しなくて大丈夫です。単語メモがあれば、言葉に詰まっても話を戻せます。待ち時間や話し方がつらい場合の配慮は、面接の前に相談して頼めます。
面接が明日でも間に合う:前の晩にできる直前チェック
出願期はまだ続いている時期で、面接が明日という家庭もあるはずです。前の晩にやるのは、確認と持ち物だけで十分です。新しい練習を詰め込むより、早く寝るほうが当日の力になります。
✅ 前の晩の直前チェック
- 集合時間・会場・持ち物を受験票やメールで確認した
- オンライン受験ならカメラ付きパソコンとZoomを試した
- 志望理由と高校でやりたいことの単語メモを1枚にした
- 不登校の理由を聞かれたときの一言を親子で決めた
- 服と靴、写真付きの身分証明書を玄関に置いた
- 当日の朝ごはんと出発時刻を決めた
N高のリアルキャンパスの面接は、グループワークを含めて20分程度で、待ち時間によって終了まで40分程度かかる場合があると案内されています。オンライン受験はWEBカメラ付きのパソコンとZoomで行い、様子は録画されます。現地受験は写真付きの身分証明書が必要で、試験開始から5分後までに着かないと受験できません。待ち時間に落ち着ける小さな工夫を、子どもと1つ決めておくと安心です。不登校からの高校選び全体は不登校の中学生が高校を選ぶときで整理しています。
まとめ
- 文部科学省の調査では、通信制高校323校のうち面接は296校、作文・小論文は154校で行われている
- 面接でよく聞かれるのは志望理由・中学校での過ごし方・高校でやりたいこと。答えは丸暗記せず単語メモで準備する
- 作文は「結論・きっかけ・やること・しめ」の型を1つ決めると書き出せる
- 親の同席や保護者面接の有無は学校ごと。特性を伝えるか、どこまで伝えるかは家庭で決めてよい
- 配慮は面接の前に、個別相談や問い合わせで頼むと準備してもらいやすい
今夜はここまでで大丈夫です。明日、子どもの調子がよさそうなときに、「高校でやってみたいこと」を1つだけ一緒に書き出してみてください。
よくある質問
通信制高校の面接で、不登校の理由は必ず聞かれますか?
聞かれるかどうかは学校ごとに違います。聞かれた場合も、細かい事情まで話す必要はなく、「体調や人間関係で行けない時期があった」と短く伝え、今の過ごし方や高校でやりたいことにつなげれば十分です。どこまで話すかは、事前に親子で決めておくと当日あわてません。
面接で発達障害のことを伝えたほうがいいですか?
伝えるかどうか、どこまで伝えるかは家庭で決めてよいことです。面接や入学後に配慮を頼みたい場合は、面接の場より前に、出願前の個別相談や問い合わせで学校に伝えておく方法があります。伝えた内容を入学後に誰が読み、どう使うかもその場で確かめておくと安心です。
N高のネットコースにも面接や作文はありますか?
N高の公式の入学案内によると、ネットコースは書類選考で、必要に応じて面接試験を行うと書かれています。作文の試験はありませんが、Web出願で「志望動機と卒業後の目標」を入力する項目があります。筆記試験と面接があるのは、週5・週3・週1+コースのリアルキャンパスです。
面接の服装は制服でないとだめですか?
服装の決まりは学校ごとに違い、N高の入学試験のページには服装の指定は書かれていません。中学校の制服があれば制服、なければ清潔感のある落ち着いた私服が無難です。指定が気になる場合は、出願の窓口に一言聞いておくと迷わずにすみます。
参考・出典
- 文部科学省「令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について」(入学者選抜の方法別学校数・面接・小論文又は作文・調査書等の書類・学力検査)
- 文部科学省「高等学校入学者選抜における受検上の配慮に関する参考資料」(面接での話し方の配慮・面接方法の変更の件数と事例)
- 発達障害ナビポータル「高校への進学に向けた準備」(入試での配慮の申請先・私立は学校へ直接問い合わせ)
- N高グループ公式「入学試験について」(リアルキャンパスの筆記試験35分・グループワークを含む面接20分程度・現地受験とオンライン受験)
- N高グループ公式「入学案内」(コースごとの選抜方法・ネットコースは書類選考で必要に応じて面接・Web出願の志望動機と卒業後の目標の入力)